「地球の臓器」2019

「organs of the earth」stones (chert)​

愛知県渥美半島の海岸で、奇妙な石に目が止まる。海水に濡れたその石は生々しく光り、それを手のひらにのせた感覚は、昔 ”人体の不思議展゛(本物の人体標本を展示した展覧会) へ行ったときに、両手のひらに載せてもらった本物の人間の心臓のように、冷たく重く感じた。

その石が気になり調べてみたところ、石はチャートと言われるもので、約5億年前から海に生息している放散虫という動物性プランクトンの死骸が海底に溜まってできたものだとわかった。数cmが堆積するのに2万年もかかるそうだ。太古の昔に実際に生きていたものが、気の遠くなるような時間をかけてつくられ、大陸プレートの移動によってここに辿り着いたのだと思うと、これらの石から地球の鼓動が聞こえてくるような気がする。